鶴の恩返しの教訓とはつまり

昔々、ある山奥に金蔵という一人の青年が住んでいました。
彼の住んでいた山にもやがて、厳しい冬の季節が訪れました。
　
ある日。
冬の山道を歩いていると、若者に捕まった鶴を見つけました。
金蔵は不憫に思い、彼らに有り金を全て渡し
鶴を逃がしてやりました。
　
その日の夜。
金蔵の家に一人の娘が訊ねてきました。
その娘は"私をあなたの妻にしてください せめて働かせてください"と
いくら断っても帰らないので、仕方なくその娘を置くことにしました。
　
その娘は、織物が得意だというので
隣りの部屋にある機織りを使わせることにしました。
　
娘は、部屋に入る前に金蔵に言いました。
　
『織物が出来上がるまで、決して部屋を覗かないで下さい』
　
金蔵も絶対に覗かないと約束しました。
　
娘が部屋に篭り3日経ちました。
部屋から出てきた娘の両手には
たいそう豪華な織物があり
金蔵は、その織物を持って町で売ってきました。
　
その次の日からも、娘はハタを折り始めました。
その次の日も、その次の日も。。。
金蔵は約束を守り、決して覗こうとはしましせんでした。
　
しかし。
どうやってあんな綺麗な織物が出来るのか不思議に思った金蔵は
こっそり部屋のふすまを開けてしまいました。
　
その時、金蔵は娘の姿を見て声をあげてしまいました。
　
なんと、部屋に入って機織りをしているはずの娘が
痩せ衰え今にも倒れそうな一羽の鶴の姿に変わっていたのです。
　
金蔵に気付いた鶴は涙を流しながら言いました。
　
『何故覗いてしまったのですか。
　私は以前、貴方に助けてもらった鶴で御座います。
　貴方に恩返しがしたく、娘の姿になり訪ねたのです。
　しかし、それも今日まで。
　あの時は有難う御座いました。
　さようなら・・・。』
　
そう言って、鶴はその場から消えてしまいました。
　
　
　
＊　＊　＊
前振り長くなっちゃったけど。。。
　
"あれしちゃダメ。これしちゃダメ。"
人間、そう言われるとやりたくなる。
　
金蔵だって"見ないで"って言われなかったら見なかったかも。
"見ないで"って言われたから気になったんさ。
"何をしてるんだ？"
ってね。
　
　
浮気だってそう。
"浮気しちゃダメ！"
って言われるとやりたくなる。
　
男ってのは(女もかな？)
"コイツは俺から離れられない"
って思っちゃうんだよ。
　
　
"浮気？イイんじゃない？すれば？"
くらい言っておいた方が
案外浮気しないモンかも。
"浮気したら別れられそう"
って不安になるモンなんさ。
　
逆療法って言うんかね。
　
　　
好きだから束縛する
離したくないから束縛する
私以外の人と楽しいって思って欲しくない
　
そういうこと言ってる人は
自分に自身が無いんだろうな。
って思う。
　
人は魅力のある人についていく。
自分に自身の無い人には誰もついてこないよ。
　
　
好きなら離してやりなよ。
好きなら自由にしてやりなよ。
　　
自由になった途端に浮気しちゃったり
他に好きな人できたって言われたなら
　
二人の関係はその程度って事なんさ。
　
　
今まで通り束縛してたら
こんな事にはならなかったのに　
って思ってても、その関係が保てるのは今だけ。
　
そんな人はいつか絶対裏切る。
　
自由にした結果
最終的には自分に帰ってきたのなら
相手の愛も本当だし、自分の愛も本当なんだよ。
　
　
　
　
　
―今日イチ―
If You Love Somobody
Set Them Free.
　
***訳***
愛してるなら
自由にしてやりなよ
　
スティング
~Set Them Free~