めありぃ的映画評論空間〜ジョゼと虎と魚たち〜
2004年2月6日 映画評論空間
2003年 日本
原作:田辺聖子
監督:犬童一心
出演:妻夫木聡 池脇千鶴 上野樹里 新屋英子
公式サイトhttp://jozeetora.com/
さきんことデートした時に見た映画。
池脇千鶴がラブシーンに挑戦した話題作。
(ネタバレ有り)
―あらすじ―
雀荘でバイトする大学生の恒夫(妻夫木 聡)は
常連の会話から、ある噂を耳にする。
早朝、乳母車を押して歩く一人の老婆(新屋英子)の噂を。
その日の朝。
恒夫は、噂の老婆と出会う。
乳母車の中には、足の不自由な少女(池脇 千鶴)が乗っていた。
少女は、自分をジョゼと名乗る。
ジョゼと親しくなろうとする、恒夫に
いつしかジョゼも、恒に惹かれる自分に気付き始め
二人の間で愛が芽生え始めるのだが・・・。
若い二人が経験する、美しくとも切なく
時として、痛みさえも伴う恋愛物語。
―感想―
原作を読んでないので、先入観無く観ることが出来た。
いわゆる、障害者と健常者の恋愛物語。
しかしながら、典型的な、お涙頂戴パターンだと思ったらとんでもない。
二人の恋愛は、決して特別なモノではなく
おそらく、誰もが経験した事があるであろう
そして今から経験するであろう、一つの恋愛。
ほろ苦く、切なく、しかし思い返すと美しい
美しすぎて思い返すのも辛い記憶がそこにある。
決してハッピーエンドではないが
それでも、見終ってから何故か
心地よい爽やかさが込み上げ
その余韻は、何時までも無くなる事はなかった。
この作品をそんな"傑作"にまで成し遂げたのは
ジョゼ役の池脇千鶴に他ならない。
憎たらしく、ぶっきらぼうな関西弁を喋る、ジョゼ。
憎まれ口を叩きつつも
そこには、恒夫に対する"絶対的な想い"があり
ジョゼの口調、表情、しぐさなど
徐々に心を許すジョゼを、見事に演じきってる。
池脇千鶴の初ラブシーンも良かった。
(裸がどうとかじゃなくて)
スクリーンから中途半端に体が切れることなく
惜しげもなく無く、その裸体を晒し出してた。
彼女が"アイドル"から"女優"へとなった瞬間だな。
そして、ジョゼの関西弁。
『帰れ!帰れって言われて帰るような奴は、はよ帰れ!!
・・・嘘や・・・おって。』
『なんや、あの雲…持って帰りたいわ』
『世界で一番えっちな事してエエで』
標準語になると、ありきたりで興ざめするシーンや
嘘臭くて聞こえて、痒くなるセリフが多々出てくる。
関西弁であるからこそ、スムーズに違和感無く受け取れた。
(オリが関西出身だからか?きっと違うはずだ。。。)
個人的に妻不木君は"大根"だと思ってるので
演技に対して大した思いは無かった。
"大根"だという先入観があると、やはり"大根"にしか見えない。
ただ、キスを美味しそうに頬張るなぁ、と思った。
幾ら演技だからってディープキスってあんなになるの?
もしかしたら、演技って言うより妻不木君の"素"なのかな(ォィ。
全体的にやんわりした雰囲気なんだけど。
ラブホで、ジョゼが別れに気付いた時の表情と
竜宮の使いのCGが幻想的で良かったなぁ。
ラストの良いシーンだし。
後、金井春樹ね。
彼はイイ味出してるよ、ホント。
笑わせてもらった。
どこにでもあるような、現実的な恋愛を描きつつ
しかし理想の恋愛であり、ファンタジーとしても捉えられ
心に残る風景として仕上がった傑作映画。
―評価―
★★★★★
原作:田辺聖子
監督:犬童一心
出演:妻夫木聡 池脇千鶴 上野樹里 新屋英子
公式サイトhttp://jozeetora.com/
さきんことデートした時に見た映画。
池脇千鶴がラブシーンに挑戦した話題作。
(ネタバレ有り)
―あらすじ―
雀荘でバイトする大学生の恒夫(妻夫木 聡)は
常連の会話から、ある噂を耳にする。
早朝、乳母車を押して歩く一人の老婆(新屋英子)の噂を。
その日の朝。
恒夫は、噂の老婆と出会う。
乳母車の中には、足の不自由な少女(池脇 千鶴)が乗っていた。
少女は、自分をジョゼと名乗る。
ジョゼと親しくなろうとする、恒夫に
いつしかジョゼも、恒に惹かれる自分に気付き始め
二人の間で愛が芽生え始めるのだが・・・。
若い二人が経験する、美しくとも切なく
時として、痛みさえも伴う恋愛物語。
―感想―
原作を読んでないので、先入観無く観ることが出来た。
いわゆる、障害者と健常者の恋愛物語。
しかしながら、典型的な、お涙頂戴パターンだと思ったらとんでもない。
二人の恋愛は、決して特別なモノではなく
おそらく、誰もが経験した事があるであろう
そして今から経験するであろう、一つの恋愛。
ほろ苦く、切なく、しかし思い返すと美しい
美しすぎて思い返すのも辛い記憶がそこにある。
決してハッピーエンドではないが
それでも、見終ってから何故か
心地よい爽やかさが込み上げ
その余韻は、何時までも無くなる事はなかった。
この作品をそんな"傑作"にまで成し遂げたのは
ジョゼ役の池脇千鶴に他ならない。
憎たらしく、ぶっきらぼうな関西弁を喋る、ジョゼ。
憎まれ口を叩きつつも
そこには、恒夫に対する"絶対的な想い"があり
ジョゼの口調、表情、しぐさなど
徐々に心を許すジョゼを、見事に演じきってる。
池脇千鶴の初ラブシーンも良かった。
(裸がどうとかじゃなくて)
スクリーンから中途半端に体が切れることなく
惜しげもなく無く、その裸体を晒し出してた。
彼女が"アイドル"から"女優"へとなった瞬間だな。
そして、ジョゼの関西弁。
『帰れ!帰れって言われて帰るような奴は、はよ帰れ!!
・・・嘘や・・・おって。』
『なんや、あの雲…持って帰りたいわ』
『世界で一番えっちな事してエエで』
標準語になると、ありきたりで興ざめするシーンや
嘘臭くて聞こえて、痒くなるセリフが多々出てくる。
関西弁であるからこそ、スムーズに違和感無く受け取れた。
(オリが関西出身だからか?きっと違うはずだ。。。)
個人的に妻不木君は"大根"だと思ってるので
演技に対して大した思いは無かった。
"大根"だという先入観があると、やはり"大根"にしか見えない。
ただ、キスを美味しそうに頬張るなぁ、と思った。
幾ら演技だからってディープキスってあんなになるの?
もしかしたら、演技って言うより妻不木君の"素"なのかな(ォィ。
全体的にやんわりした雰囲気なんだけど。
ラブホで、ジョゼが別れに気付いた時の表情と
竜宮の使いのCGが幻想的で良かったなぁ。
ラストの良いシーンだし。
後、金井春樹ね。
彼はイイ味出してるよ、ホント。
笑わせてもらった。
どこにでもあるような、現実的な恋愛を描きつつ
しかし理想の恋愛であり、ファンタジーとしても捉えられ
心に残る風景として仕上がった傑作映画。
―評価―
★★★★★
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