皆さん、こんにちは。
本日の3丁目の日記屋さんは
今現在社会問題の一つとして掲げられている
"障害と差別"について。
 
 
 
* * *
現在では"障がい"と表記されるようですが
 
    「いくら名称を変えたって
     根本が変わらないと
     差別の実体はなくならない。
     むしろより陰湿になるだけ。
              伊沢元彦」
 
という考えに共感の下
ここでは"障害"と表記致します。
同時に、一般的に"差別用語"であるとされている言葉も
伏せずに直接表現として表記致します。
 
これらの表記に気分を害される方は
以後の文章を読まれぬ事をお勧めいたします。
 
 
  
* * * 
誰の心にもあるでしょう。
"差別"という二文字。
勿論、オリの中にもあるはずです。
 
    あるはず。
 
そう。
認識はしない。
"差別"を"差別"として認識しないからこそ
厄介であり、そして決して無くなるモノではない。
 
 
 
これは、幼い頃、原因不明の高熱が続き
小児麻痺(両下肢弛緩性麻痺)と診断され
5歳の時に1種、2級の身体障害者手帳を交付された
ある男性の実体験です。
 
 
私が、ある市立美術館の玄関にある階段を
手すりを頼りに、必死で階段を上っていた時
私の傍らを、5歳くらいの少年と
彼の手を引く母親が通り過ぎました。
母親は階段の上で立ち止まり
振り返ってじっと私の方を指差しながら
 
『よう見ときや、悪いことしたらあぁなるんよ』
  
と、母親は、わが子にしっかりと"教育"していたのです。
この光景は今でも脳裏に焼き付いています。
 
 
 
きっと彼女の中に"差別"という認識は無いはず。
"差別"どころか"教育"であると、主張するに違いない。
 
こどもに罪はない。
しかしこの子が大人になって結婚し
自分のこどもに対して同じように"教育"すれば
差別は永遠になくならない。
 
母親の一つの"認識不足"が
永遠に残る"差別の助長"となるのである。
 
 
 
* * *
さて。
続いては"過度な認識"についてのお話。
 
「番組中に不適切な表現があったことをおわびいたします」
 
TV番組の生放送中にこのテロップを時々目にする。 
きっと誰かが"差別用語"を口にしたのだろう。 
 
では。
皆様は"差別用語"をいくつ知っているだろうか。
 
 
「めくら・きちがい・片手落ち・びっこを引く・どもる」
  
これら全ては一般的に"差別用語"とされている。
 
 
例えば。
貴方のPCで"どもる"を漢字に変換してほしい。
 
どれだけのPCが"どもる"を"吃る"と変換できただろうか。
ちなみにオリのPCでは"土盛る"と変換される。
 
これは"吃る"という言葉が差別用語であるとされ
PCの変換辞書に登録されていないのである。
 
これがオリの言う""過度な認識"。
 
 
人によっては、
大勢の人前に出た時
緊張の余り"吃る"ことがあるだろう。
興奮して喋っていると
早口の余り"吃る"こともあるだろう。
 
"吃る"という言葉を差別用語と認識し
一般会話から排斥しようとする行為こそ
"差別の助長"となるのである。
 
誰にだって、
"気が違ったように"激怒することもあるだろう。
片足を挫けば、"びっこを引く"こともあるだろう。
 
しかしそれを、
精神病と診断されることは無く、
身体障害者と診断されることも無い。
 
本当に必要な"認識"とは『言葉を正しく用いる』という事である。
 
 
 
* * *
それにしても。
これらの言葉は何故"差別用語"をして扱われるのか。
 
障害を持った人が傷付くから?
障害を持った人への配慮から?
 
ではこんな例はどうでしょう。
 
テレビでハゲや肥満をからかったブラックジョークが出るたびに
ハゲや肥満の人は傷ついているかもしれない。
 
だからと言って
"ハゲ"や"肥満"という言葉は
放送禁止用語になるだろうか。
 
おそらく、カツラやエステの会社が
テレビ局のスポンサーに付いている限り
"ハゲ"や"肥満"という言葉は
恐らく永久に放送禁止用語にならないだろう
 
なぜなら、彼ら(スポンサー等)はそれらの言葉を
正しい時・場所・状況において正しく用いており
それは、全く『正当なこと』であるからである。
 
 
 
* * *
必要なのは、全てを排斥するのではなく
『あらゆる場面において正しい言葉を使う』ことである。
 
言葉にはTPOというものがあるのだから。
 
 
 
 
 
―今日イチ―
役立たずと罵られて 最低と人に言われて
要領良く演技出来ず 愛想笑いも作れない
死んじまえと罵られて このバカと人に言われて
うまい具合に世の中と やって行くことも出来ない

全てのボクのような ロクデナシのために
この星は グルグルと回る
劣等生でじゅうぶんだ はみだし者でかまわない

お前なんかどっちにしろ いてもいなくても同じ
そんな事言う世界なら ボクはケリを入れてやるよ
痛みは初めのうちだけ 慣れてしまえば大丈夫
そんな事言えるアナタは ヒットラーにもなれるだろう
 
生まれたからには 生きてやる
生まれたからには 生きてやる
誰かのサイズに合わせて 自分を変えることはない
自分を殺すことはない ありのままでいいじゃないか
 
THE BLUE HEARTS
~ロクデナシ~

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